分相応。満足と幸福。
俺様は頭が良くて優秀だ。
俺様はこの国を引っ張るリーダーだ。
だから公費を使うのは当然のこと。
それだけの貢献を、
俺様は十分にしている。
けど、本当にそう思っているのなら、
法スレスレに逃れるような、
ちまちました各種工夫を凝らすだろうか。
しかも自ら。
一方、自分が彼の立場だったらどうだろうか。
小役人や秘書やら税理士やらに色々入れ知恵されて、
最初こそ「え? いいの? 」と思っているものの、
そのうち、「それが当たり前」になってしまうのではないか。
当然のように、
家族旅行を経費で落とし、
視察と称して展覧会に行く様になるのではないか。
そう思うと恐ろしいので、
私は「偉くならない」を信条としているのです。
なんて書くと、
「そりゃ、負け惜しみでしょう」と言われそうですが、
そしたら「はい、そうです」と素直に応えられます。
然し乍ら、
「本当に偉い人とは、全く偉ぶらない人」
私の周りにはそういう人が少なからずおられるので、
「小者は偉くならないことだ」
と心から思えるのも事実です。
私は本当に人に恵まれているなぁと思います。