罵倒、もしくは追悼。
野坂の死が、じわりじわりと効いている。
ココロの穴は、
埋まるどころか、
じくりじくりと膿んできているようだ。
しんどい。
野坂との出逢いは、いつだったのだろう。
中学の頃だろうか。
以来、相当永い間、
古本を買い漁り、
読みふけった。
ある時阿佐ヶ谷で、
野坂塾というのがあることを知った。
小さな貼り紙を頼りにたずね、
その後何年か阿佐ヶ谷に通った。
あの年、
小沢昭一さんと、
永さんと、
野坂とで、
コンサートを開くと盛り上がっていた。
私たちもいの一番でチケットを買って、
当日を前に大いに盛り上がっていた。
矢先、
野坂が倒れた。
その後、
野坂塾が再開されることはなかった。
できることならば、
またあの阿佐ヶ谷で、
またみんなで集まって、
野坂のバカヤロー!!
チケット代半分返せ!!
と叫びたい。
そして、
ぽつぽつと、
彼の死を、
確認したい。
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関連日記
・ 罵倒、もしくは追悼。(この頁です)
・ 誰かとどこかで