おっぱいとハルク・6
・ 5はこちら
けれど、多分違うだろう。
私の父も祖父も、胃弱でひょろひょろして小さくて、おまけに鬱病だ。
ヒットラーの世だったら、我が家はとっくに絶えてた家系だろう。
父似の私がもし男に生まれていたら、きっと彼等と同じく、胃弱でひょろひょろして小さかっただろう。その確率の方が高い。
そして父や祖父の様に、力仕事も大工仕事も出来ず、いつも床に伏せっていたかもしれない。
私は女に生まれたからこそ、むしろそこそこ元気で生きていられるのかもしれない。
結局、他人になんかなれないのだ。
他人になったら何か出来ないことが出来る様になるなんて、幻想だ。
今の自分に出来ないことは、きっと何になったって出来やしない。
やりたいことがあるのなら、今の自分のまま、今すぐやるしかない。
遅ればせながら、最近ようやくそんな風に思える様になりました。
←5 ☆ 「おっぱいとじぇんだー。」
<関連記事>
・ 「おっぱいとハルク」1、2、3、4、5、6
・ 「おっぱいとじぇんだー。」(ためらい中)