おっぱいとハルク・5
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でも、それ、私もワカる。
私はずっと自分の女性性を否定して生きて来た。
女であることを呪っていた。
そして、
もし、私が男だったらタクラマカン砂漠を横断したのに、
とか、
男だったら南極を目指したのに、とか、男だったらイカダで海を渡ったのに、
とかばっかり思って育った。
つまり、私は男だったらへディンや白瀬矗やハイエルダールになれると思っていた。
想像の中の私は、超人ハルクだった。
男として生まれるだけで、そうなれると思い込んでいたのだった。
実は、恥ずかしながらつい最近までそう思っていた。
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