“マンガ”に格落ち?(「風立ちぬ」・感想5)
「風立ちぬ(ジブリ映画)」の感想です。
毒漏れてます。ごめんなさいm(_ _)m
<映画から“マンガ”に格落ち?>
「昭和42年生」の私が子どもの頃は、「アニメ」という言い方をしていませんでした。
TVで放映するアニメは只単に「マンガ」と呼ばれてました。
そして劇場で上映するアニメは「漫画映画」と呼ばれてました。
どちらも要するに“マンガ”でした。
この“マンガ”ということばには、子どもがみるもの、という意味と“子ども騙しなもの”というイメージがあったと思います。“ポンチ絵”と同義と言うか。少なくても“マンガ”は「エイガ」では無かった。大の大人が1,000円以上ものお金を支払って劇場に足を運んで観に行くものではなかったのです。
しかし、「銀河鉄道999」を東映が配給(音楽は東京フィルでした)するなど、“マンガ”でも映画なんだという波?が訪れます。
かつての“マンガ”は“マンガ”ということばでは収まり切れない程クオリティが高くなっていて、アニメーションと呼ばれる様になりました。
昨今では日本のアニメーションが外国でも評価されるに従って、ジャパニメーション(*)とか呼ばれる様になったそうですね。すごいことです。
立派な俳優陣を起用して久石譲氏が音楽を付けているのにちっとも「エイガ」らしくない。
それは突き詰めれば作画や音楽のせいじゃない、話しの筋がお粗末だから。
そこが“子ども騙し”では、大人は勿論、子どもだって喜びゃしません。
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* ジャパニメーションってことばは大友克洋氏の『AKIRA』かららしいですが、氏は「ジャパニメーションって好きな言葉じゃない」そうですね。氏の『SHORT PEACE』の「武器よさらば」で素っ裸で最新兵器に立ち向かうガニ股兄ちゃんを観て、久々に「大友ワールド」を思い出して、「なんかワカル」と独り合点した私でした。