戦後を知らない子ども達。
戦争を知らない子ども達。
私は「昭和42年生」年生ですから、もちろん戦争は知りません。
けれど、「戦後」は知っている最後の世代かもしれません。
朝ドラの焼け跡の風景を見て、
どうしたって「戦争」を感じられないのは、
自分が育つ間に見て来た風景よりも、
ずっと小綺麗だからかも知れません。
テレビの中の「戦時中」よりも、
私が知ってる昭和の景色の方がずっと汚いし、不潔。
小学校のボットン便所には蛆がわんさか湧いてたし、
新宿南口方面は、なんとなく近寄れない、怖いエリアだったし、
池袋駅前には負傷兵が居たし、
校長先生は地雷で吹っ飛んだ戦友の話をしてくれたし。
テレビの中の「昭和」は、
まるで外国の家電のようにもて囃されたレトロな家電、
パーマネントにワンピース。
なのに玉子焼きを粗末に食べて、
地面は真っ平ら。
砂埃すら立たない。
そういうのも、
「戦後を知らない子ども達」世代の人達が
映像やセットを作っているからなのかなぁ。
汚いもの、
不便なもの、
不浄なもの、
忌むべきもの、
ケのもの、
あの人達は、
そういう感覚が絶対的に欠落しているんじゃないだろうか。
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※ 写真は全く関係ないけど。