中年よ、立ち上がれ!
先日、テレビにSEALDsのメンバー(大学生)が出演し、「今の安保法正に反対、たとえ法案が成立しても、自分達の手で廃止にすれば良いし」と言っておられました。
大変力強い、頼もしい発言です。
だがしかし、この国では、一度官僚と行政が「やる」と決めたことは、何が何でも押し通す、
という特徴がある、ということを、彼はまだ実感を伴って理解していないのかな、とも思いました。
この国の官僚と行政は、政権が変わっても、お構いなしに一度立てた「計画」は遂行しようとし続けます。
利権のために、あるいは面子の為に。
そのために、大義名分を与えてしまう(法案成立)は、なんとしても、阻止しなけらばならない、と私は思うのです。
……ついでに言うと、基本的に”廃案”というのは(実質的には)あまり無いことです。
新たな法律が出来て、それに伴う廃案、という形を取る場合が殆どです。
つまり、廃案にしたからと言って、成立前の世の中にすぐさま戻れる訳では無いと思うのです。
そして、新たな法案を成立させるためにはまた時間がかかります。
そしてその間は、現行法が施行される訳で、
その間も、現行法で以てじゃんじゃん実績を作り上げ、
既成事実を積み上げてしまうことになるでしょう。
国内外のしくみが出来上がり、各国との関係もそれを前提としたものになり、それがスタンダードになってしまう、
しかも、今まで歯止めになって来た、総ての法律の上位法にあたる「憲法」9条が機能しない訳ですから、
正に歯止めが効かない状態が続くでしょう。
この様な状態で、新たな法案を通すことは、作るだけでかなりの困難を伴うと考えられます。
(米国を初め、他国との調整は、恐らく、今現在よりも難しくなるでしょう)
"廃案”は難しい。
それは多分、私達が考えている以上に困難なのです。
だから何としても安保法案は成立させてはいけない、
廃案にせねばならない、
と私は考えています。
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そう考えると、憲法9条は正に色んな条件が重なって、奇跡的に成立した、世界に希に見る平和憲法だと思うのです。
これを廃案同然の骨抜き法にしようとする安保法案は、何としても廃案にせねばならない、と私は考えています。
政治家(野党)もガクシャもマスコミも、当てになりません(一つ前の日記)。
私達が立ち上がるしかないのです。
古賀茂明さんは、自身のツイッターでSEALDsの活動について、「単なる「若手の暴走」で済ませようとする安倍自民。」と懸念しています。
……やはり私達、大人が声を上げねばならないのです。
先輩方、戦争体験者は叫び続けています。
後輩の人達、学生も立ち上がりました。
私達、中年も立ち上りましょう!
安倍政権が圧勝だったと言ったって、
所詮52%の王様です。
様々な身分や立場を越えて、
今こそ一市民として声を上げ、
行動に移そうではありませんか!