ナデシコの男性化。
外国チーム所属、日本の夫とはテレビ電話で会話。
インタビュアーに結婚後の変化をたずねられて、
「プレーにも集中出来る様になった。」
それを聞いてなんとなく、
「我が国の女性の男性化は完了した。」
と思った。
勿論、男性化というのはジェンダーという意味で、だ。
従来、男性が仕事に集中する事を期待され、結婚をすすめられるということがあった。
いわゆる「身を固めて」仕事に身を入れろ、ということだ。
ナデシコ選手のインタビューを聞いて、その中身がやっとわかった気がする。
要は「応援」だ。
自分の仕事を応援してくれる身内がいるのといないのとでは、やる気が違うってことだ。
それはきっと男女の関係無く、
そして勤めだろうが別のことだろうが、何でもそうなのだろう。
どんなことでも応援されたら人は嬉しい。
それが身近な人や自分が好きな人だったら尚嬉しい。
女性の昇進がしにくいとか、就職に不利だとか、結婚と同時に退職だとか、
そういうことも勿論あるだろう、
けれど、突き詰めてしまえばそういうことなんじゃないか。
つまり、これまで、女性はその働きに対して、応援されたり感謝されたりする機会が圧倒的に少なかったのだ。
ナデシコ・ジャパンの夫は妻を応援してる。
遠く、日本から。
外国で働く妻に向けて。
けど、
国を代表するスポーツ選手じゃなくたって、
賃金を得る仕事じゃなくたって、
夫が特別優しい人じゃなくたって、
女は、応援されたり感謝されたりするべきだった。
ナデシコ・ジャパンじゃなくたって、
大和撫子こそ、応援されたり、感謝されたりするべきだった。
今からでも遅くはない。