邦人人質事件に際して─ 他人事ではない。
・ キーワードに報ステ動画「イスラム国 日本人殺害予告 事件の背景には何が…」をupしました。
母から空襲の話しを毎晩の様に聴かされて育った。
戦争はだから他人事(ひとごと)では無い。
1994年、「ルワンダでちょっと内戦があったので、明後日から(支援に)行って欲しい」、とある団体からお声がけ頂いた。
その時は生憎、私自身が入院していたので参加出来なかった。
知らせを受けた時、日本では、全くと言って良い程ルワンダについての報道はなされていなかった。
翌週になって、ようやくニューズウィークの日本語版に記事が載った。
赤十字が拠点としていたビルがふっとばされていた(*)。
「殺戮の原野」と印刷されたその見開き紙面を、
複雑な気持ちでなでた。
戦争(や紛争)はだから他人事では無い。
その後、今度は旧ユーゴ難民支援の機会を得、
3~4ヵ所の難民キャンプを訪問し、
難民の方の支援活動をさせて頂いた。
ある難民キャンプの施設長さんのお話は、
小学校の朝礼の、校長先生のお話しに重なった。
難民キャンプに逃げ込んだその人は、
銃弾で腹が裂け、飛び出た自分の腸を持って走って来たそうだ。
校長先生の友だちは、
地雷を踏んでちりぢりになり、
先生がその友人のヘルメットを拾うと、その中に生の脳みそが詰まっていたそうだ。
戦争はだから他人事では無い。
綺麗な戦争なんて無い。
大義がある殺戮なんて無い。
戦争も紛争も他人事では無い。
けれど、
明日の「安倍政権の暴走に反対する1.26国会前行動」、
錦織選手の四回戦終わってからでも間に合うな、
なんて思っている私にとっては、
戦争も紛争もやっぱり他人事なんだろう。
(*) 「殺戮の原野」の見開き頁はニューズウィークでしたが、赤十字ビルへの攻撃報道の方は新聞で読んだと思います。紛らわしくてすみません。ちなみに、私は赤十字の関係者ではありません。
つづく
・ 関連リンク:「湯川さん殺害:「人ごとでない」…NGO、観光など関係者」(毎日新聞)
※ 画像は戦争をさせない1000人委員会様より転載させて頂きました。