「ハトロン紙」からはいつも幸せの匂いがする。
「昭和42年生」の私が子どもだった頃は、「ハトロン紙」(詳細は頁の最後に)が包装紙として広く使われていました。
だんごでもおはぎでもおにぎりでもたこ焼きでもコロッケでも、
もれなくこれに包まれてました。
大抵は、まず、小さな経木に乗せられて、次に長い経木に両側から包まれて、そして最後に「ハトロン紙」の包装紙でくるんと包まれていました。
「ハトロン紙」の包装紙は、無地の緑で筋入りだったり、
筋なしで、ツヤ出し面側にお店の名前や柄が印刷されてたりしました。
包む時はツヤ出し面が外側になる様に包みます。
じわっとウスターソースが染みて来ることもあります。
ソースはまず経木の木目に沿って縦に散り、
二重の木目に阻まれます。
それでも染みて来たソース君は最後に「ハトロン紙」のツヤ加工に阻まれます。
おつかい帰り、
何とも言えない良い匂い。
食べ物のあったかい匂いは、
経木の木の香りと、
「ハトロン紙」の紙とインクの匂いを引き連れて、
ざくざくと行進した後に、
私の周りをゆらゆら漂って行くのです。
私が「ハトロン紙」の匂いをかぐのが好きなのは、そこにノスタルジックな匂い(「昭和42年生」にとって)がするからなのです。
※ 写真1枚目はたこ焼きを包んでいる「ハトロン紙」です。
かつて経木が担っていた役張りは、大分前から発泡スチロールのお皿と加工した紙?に代わりました。
でも一番外側の「ハトロン紙」は今でもそのままです。
今にも絶滅しそうに見えながら、
どっこい、今日も控えめに使われているハトロン紙、愛おしいです。
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☆ 「ハトロン紙」について ☆
ここで言う「ハトロン紙」には、
ご覧の通り「 」で綴じられたハトロン紙です。
「 」で綴じたと言う事は、本来のハトロン紙とは別だと言う事を示しています。
つまり、本来の?というか、厳密な意味での?と言うか、
各業界団体、ご専門の方々が定義しているハトロン紙とはひとまず区別する、という事で、「ハトロン紙」としました。
ここで言う「ハトロン紙」は、私及びその家族が「ハトロン紙」と呼んでいる紙の事をその様に表現しました。
さて、私の内(なか)で「ハトロン紙」と言うと、
写真2枚目の一番右側の封筒に使われている紙を差します。
薄くて、粗末な(失礼(>▽<))、片面だけツヤ出ししてある紙です。
厚みはごく薄い物で、封筒ならば、中の便せんが透けて見えてしまう程です。
(その為か、「ハトロン紙」で作った封筒では、郵便番号の赤枠が印刷された物を見たことがありません。昔は郵便の「定型」に、封筒の薄さについても基準があったのかなぁ?)
ちなみに、今回は、筋入りの「ハトロン紙」封筒を撮りましたが、筋が無いものもあります。
(も一つおまけに、封筒が入っているビニール袋には「ハトロン封筒」と印刷してあります)
お隣、写真2枚目の真ん中の封筒がクラフト紙です。
「ハトロン紙」よりもちょっと紙が厚くて、片面のツヤ出しがありません。
厚みは各種ありますが、薄口でも、中に便せんを入れて透ける事はまず無い厚さです。
(ちなみにパックの印刷は「クラフト封筒」です)
写真2枚目の左側の封筒は上質紙。
上質紙の特徴は漂白してあること、基本的に再生紙では無い事でしょうか。
また、厚みや色のバリエーションが多いのも特徴かな。
写真3枚目はおまけ。
右側が色上質ちゃん、真ん中がクラフトのちょっと良い子ちゃん、左側がクラフト紙の癖にこじゃれた憎いヤツ。