食い物選択の自由~アハハン♪
セブンーイレブン一家の食卓は、
かつての私の夢だった。
各自が好きな物を食べるという自由!
それが今、「中食」の登場で現実のものに!!
夢のような食卓だ。
私が子どもの頃、
私には多くの選択肢は無かった。
カールはチーズ味、
ラーメンはチャルメラ、
このお店ではピラフ、
何もかも母に決められていた。
昔は横暴だと思っていたが、
最近は、
あれは母の愛だったのではないかと思うようになった。
「私がこれまでの人生を通じて ” これだ ” と判断したものだけをお前に与える」
こうした母の行為は確かに横暴だったが、
きっとあれは母の愛だったのだろう。
押しつけで何であれ。
子ども心は複雑だ。
アレが良いこれは嫌だ、
全く頑固に言い張るくせに、
一方では、親の顔色を伺っている。
親の喜ぶ答えを探っている。
つるっとしたそのデコチンの中では、
外側からと内側からの情報が常に洪水になっている。
ほんとに欲しいものなんて、
固まる暇が無い程に。
彼のおつむの中にはまだ価値という概念は出来上がっていない。
それよりも、
どうしたら母の胎内に戻れるのだろうかという、無意識の欲求で充満している。
隙あらば親に気に入れられようと狙っている。
親の顔色が曇ることは、彼の世界を脅かすことだ。
うるさいな、好きにさせてよ、という感情が本当に本物になってくるのは、
まだまだ先のこと。
※ タイトルは憲法第22条の歌のもじりで……