「おバカさん」のあたまのなか。
前の話しはこちらです。
私の「ぐちゃぐちゃ」は、
ある日突然、解けることになる。
あの「S」が付かないとどうなるか、
教えてくれる人が出たのだ。
それは、高校の時の英語の先生で、
彼は高1の英語の授業で、
アルファベットからやりなおしていた。
そして、三単現のSについて次の様に説明した。
「このSを付け忘れるとね、なんかちょっと舌っ足らずな感じになっちゃうっていうのかな、なんかね、子どもっぽい英語に聞こえちゃうんだね、だから、忘れないで付けてね」
と、舌っ足らずならぬ、
舌余りな感じで話していた。
その英語の先生は、
ものすごく痩せているのに、
いつも舌がべろべろしてて、
いつも汗と唾を飛ばしてる、
ものすごく暑苦しい先生なのだった。
なぁんだ。
そうだったのか。
三単現のSを付け忘れたからと言って、
まるっきり違う文章になっちゃったり、
宇宙語?みたいになっちゃうってことじゃなかったんだ。
なぁんだ。
私の「ぐちゃぐちゃ」はようやく晴れて、
やっとちょっとほっとしたのだった。
そう、
「おバカちゃん」と思われているコの中には、
私のように、
「わけのわからないこと」
がいっぱいあって、
とても不安だったり、
怖かったり、
そわそわしたりしちゃう場合があるのだった。
そしてそれらの元になってる「ぐちゃぐちゃ」を、
棚上げにして、
先に進む、
ということがとても苦手なのだった。
だって、
「ぐちゃぐちゃ」はいつまでもいつまでも、
あたまの中にじゅうまんしていて、
不安や恐怖や「そわそわ」を出しつづけるんだもの。
とてもじゃないけど、
「そのままおぼえる」
なんて出来る状況じゃないのです。
つづきます。