女装の代償。(今日はバレンタインデー)
久し振りに女装。
と言ったら大袈裟で、
中身はスラックスにユニクロのトックリでいつもの庶民・男装スタイル、
その上に、lovelyでromanticなコートを着ただけですが。
しかしこのlovely&romanticなコートでは、
鞄を女物に変えねばなりませぬ。
鞄を女物に変えたらさて、時計もせねばなりませぬ。
同じくlovelyでromanticな時計は、はて、どこにやったでしょう?
……うん、可愛い。
やっぱりこのコートは、可愛いなぁ。
着たの何年ぶりだろう?去年は一度も着てないよな?
思ったより、似合ってる。
着ない間(ま)に、もう似合わなくなってるかもしれない、と思ってたけれど。
……大丈夫だ。
さぁ、出かけよう!
出かけてしまってから、爪を塗れば良かったと思い付く。
その時、私は「マニキュア」という存在自体を忘れていたことに気付いた。
今では毎日視ているテレビでは、
爪を塗った女優さんや化粧品の広告を目にしているはずなのに、
なぜだか私は「マニキュア」という概念が頭から抜け落ちていたのだった。
やっぱり長すぎた。
長すぎたよ、世捨て人生活が。
目的地に着いたら、
トイレに入ってグロスを塗ろう。
無色のリップクリームとグロスだけは、まだバッグに入っていた筈だ。
何年前だろう?
荷物を軽くするために、コンパクトも色付リップクリームも口紅も総てポーチから出してしまった。
それと同時に、ヘアブラシもスカーフも、レースのハンカチも持ち歩かなくなった。
ピアスは外した切り、ネックレスはポーチのポケットでくちゃくちゃに絡まってほどけなくなっている。
膝の半月板が悪化してからは靴もぺったんこ、
体が弱ってからは、着替えに薬に白湯に暖かいお茶……常に持ち歩かねばならなくなった。
外出は命がけ、
荷物は健康維持装置と仕事の道具で既に重量オーバー、
リップクリームとグロスはかろうじてポーチに残された、
「身だしなみ」アイテムだった。
それすらここ何年かはほぼ塗らなくなり、
つい最近も、グロスは「持ち歩きリスト」から外す検討をしたばかりだ。
全く女装は命がけ。
増えた荷物を持って歩いて
膝に水がたまり、足が倍にむくんでいた。
(いつもだったら、増えた荷物はリュックかカートに入れるけど、昨日は華奢なハンドバッグだったから、お店の紙袋のまま持ち歩いて居たので体にガタが来た模様)
熱が出て、寝込みそう……仕方ない、しんどいけど……みかんを絞って飲んだ。
一夜明けても足がガクガク、体がビシビシ、おまけにお腹を下してる。
女装は体力、
お洒落は気力、
スタミナ自慢の男性にこそ、是非、これらを楽しんで頂きたい。
※ この日、帰宅したら小包が届いてました。中身はチョコレート♡ありがとうございます。(今、16日のおやつに頂いてます)