社会的排除 -- 参加の欠如・不確かな帰属
「外来語」は、それが示す理念や実体としての「何か」ととも移入されてくるので、言葉の言い換えが難しい。
─ 社会福祉や社会保障の領域で、とくにカタカナ「外来語」が多いのは、われわれ研究者を含めて、─ 「ヨーロッパでは」「アメリカでは」からの脱却が、残念ながらなかなか進まない。
それは社会問題の新しいとらえ方や福祉システムの実験が、日本の「リアリティ」をベースに進行しえいるのではなく、あいかわらず外から持ち込まれているということを示している。
(「はじめに」より、抜粋、引用しました。なお、段落など筆者が適宜編集して転載しています。)
現代社会の貧困について、その「リアリティ」をアカデミックに捉えようとする筆者の真摯な姿勢に打たれる一冊。
※ 画像は有斐閣様↓よりお借りしました。