終戦ではなく敗戦
終戦のエンペラーを観たのはシネコンでした。
そしてそのシネコンが入って居るのは郊外にあるショッピングモールでした。
勿論、そのショッピングモールへはクルマで行きます。
そのショッピングモールを見渡して、彼が言うのです。
「看板が、全部エイゴだ。」
『終戦のエンペラー』で私が感じた手ぬぐいへの違和感は、お若い方々は全く感じないのだろうと思います。
かくいう私はと言うと、コッペパンにマーガリンで育っています。
(「昭和42年生」は途中から米飯給食導入世代です)
先の大戦は「終戦」したのではなくて、やはり「敗戦」したのだ。
テレビでは、憲法九条「改正」論や、日本にもアメリカ海兵隊みたいなのを整備しろとか言う意見が流されて、かつて誰もが持っていたであろう“心から戦争を厭う気持ち”の様なもの、言い換えるなら、“平和に対する執着心”みたいなものが薄れている様に感じています。
日本は戦後70年をかけて「敗戦」を完成させているのではないか…そう思うと空恐ろしくてこの日はなかなか寝付けませんでした。
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