カルピス劇場と宮崎アニメ
「昭和42年生」の私にとって、宮崎氏と言えば「カルピス劇場」。(正式には「カルピスこども名作劇場」らしいですね)
ハイジもパトラッシュもマルコも大好きでした。
私達世代はアニメと言えば、手塚治虫よりも「カルピス劇場」(宮崎駿)だったのです。
(私だけ?あ、継承略ですみませんm(_ _)m)
ルパンも銭形も同じ顔。みんなペーターに見える。
そして我らがヒロイン不二子ちゃ~ぁあんが脇役に、代わりに金髪碧眼の少女が主役に…誰あんた?!クラリス?!リボン取ったクララじゃないの?!
…返して…私のルパン返して…(;Д;)
と、宮崎氏の手にかかると何でも「カルピス劇場」ちっくにされてしまう、
というか、その様に感じてしまう「昭和42年生」の悲しい脳みそ…
そしてその後(「カルピス劇場」を「ご卒業」あれた後)の宮崎駿氏の作品は「カルピス劇場」では見えなかった(見せなかった)部分が炸裂していたのです。
・ ボインとウェストの細さが強調された少女
・ なんでそんな残酷なこと考えるの?!とビックリするようなおぞましい演出
・ じ、時代考証どうなってんの?!って口ポカンな設定
…今思うと設定の曖昧さとか、「カルピス劇場」も然程変わらなかったんだよね…
「ユキちゃん」とか絶対日本名だし…アルプスなのに…
そういや、あのブランコってどこに吊られてたんだろ…
フランダースってオランダじゃなくってベルギーなんだってね…
でもアロアが着てたのってオランダの民族衣装だよね…?
ということで私は、宮崎氏による独特なアレンジやデフォルメ、ファンタジックな演出─などの総称について、
「カルピス劇場化」
と名付けることにしました。
ジブリ作品は、この「カルピス劇場化」がどこに加えられているかで好き嫌いが決まります(私の場合)。
(今週末ロードショー「風立ちぬ」もそれが不安で…封切りどうしようかお迷い中です。)