ハカジマイ。

今は無き、関心空間という空間からダイブして来ました。

欧風カレーボンディ

ずっと前から行ってみたいなぁと思っていたお店に、先日やって行けました。

東京神田神保町「欧風カレーボンディ」です。

「さぼうる」へ行く前にカレーを食べて来ました。

すんごく楽しみにしてたのですが…正直、味がよく解りませんでした。

お席が狭い上に相席で、なんだか落ち着いて食べられなかったからです。

私達は6人が座れるテーブルの左端に向かい合いで座って居ました。

なので奥の4席の方々が行ったり来たりする度に狭い座席を立ったり座ったりせねばなりません。

いや、それは問題じゃ無いんです。

相席が嫌いって訳じゃ無い。

「昭和42年生」で、下町育ちの私はむしろ銭湯と相席で育った様なもんです。

相席は慣れっこです。むしろ歓迎です。

ところが。

私の奥のお席に座っているお客様へカレーを運ぼうと、お運びさんの女子が私の背中側に入り、座席と座席の狭い空間で身体をよじってカレーを渡そうとしています。

まだ慣れていないのか、いかにもおぼつかない手つきです。そしておぼんはかなり斜めです!!

あぁ…カレーが…カレーが…私の肩スレスレに…

そ、そんなに無理しなくても…私の前を!前からで良いです!前を通して下さい!

とは言えませんでしたが、言ってしまいたかった。

私の肩と頭の間をカレーが、水が、ご飯が、デザートが、かすめて行って、その度に緊張しました。

「あいすみません」

「いえいえ、どうぞ」

「申し訳ないですねー」

「すみませんねー」

「いえいえ、お気になさらず、どうぞどうぞ」

「あ、どうも、どうも、すみません」

「ありがとうございます、すみません」

「いえいえ、どういたしまして」

お店もお客もお互い様。

お客同士もお互い様。

昭和時代の相席は、他人の注文した料理が目の前を通っても、何の不都合も失礼も不愉快もなかったのです。

「相席で良いですか」

「はい、もちろん」

「相席」と聞くと、自分が慣れ親しんだ昭和時代の相席を想像してしまった私。

現代の相席が、あんなにスリルに充ち満ちた空間とは存じませんでした。

お陰様で大変勉強になりました。

・ 欧風カレーボンディ:http://www.bondy.co.jp/