ハカジマイ。

今は無き、関心空間という空間からダイブして来ました。

2013-08-16から1日間の記事一覧

少年H(映画)

あの『河童が覗いた…』の妹尾河童さんの“自伝的小説”を映画化したものだそうです。 と言うか、妹尾さんは『少年H』という小説を書いていたのですね、恥ずかしながら存じませんでした。 調べた所、『間違いだらけの少年H―銃後生活史の研究と手引き』というの…

「4歳と14歳で、生きようと思った」

「自伝的小説」への演出と言うことで真っ先に思い出すのは、映画(アニメ)『火垂るの墓』の冒頭です。 あのシーン─兄と妹が列車に乗って揺られていく─あれは小説には全く無いものでした。 原作者の野坂昭如氏は、「その時」自分が妹に対して優しくなかった…

不死鳥…世相を反映した演出─3

妹尾さんの“自伝的小説”『少年H』の、どの部分が“自伝”で、どの部分が“自伝的小説”なのかは私には判りませんが、 つまりは妹尾さんの“想い”みたいなものがどの程度フィクションとして“小説”の中に織り込まれているのは判りませんが、 その“小説”を更に映画に…

再現された空襲と焼夷弾─『少年H』感想2

色々「アレ?」ってことがありながらも、 一方で、空襲や焼夷弾の映像は、私にとっては子どもの頃繰り返し聞かされていたイメージや野坂の描写(*)の再現という感じでリアル(?)でした。 流石、「オープンセットを焼いてそれをカメラ5台で撮った」だけのこ…

プチブル、しかし不快感は無し。─『少年H』感想1

キーワードに『少年H』をupしました。 ------ 観ていて、 「こんなリベラルな明治生まれ(主人公父)も居たのかね~(キリスト教だから?)」 とか、 「へ~、当時、そんな先見の目を持ってた人もいるのかね~(母や野坂の語りでは、みんな『日本は勝つ』と…

さようなら、北杜夫&遠藤周作

8月13日~14日、 汗をダラダラ流しながら荷物の整理。 実家の荷物が危うい、危ういと思いつつ、先送りにしまくってましたが、今年こそパンドラの箱(ダンボール箱)を開けました。 出てくるのは本、資料、メモ、写真、手紙のいずれも紙、紙、紙。 兎に角、紙…